新型コロナウイルス騒動のあおりを受けて開催中止となってしまった、カメラと写真映像の大型模展示会「CP+2020」(2020年2月27日〜3月1日予定)。そんなCP+会場のオリンパスブースで行われる予定だったステージイベントですが、特別コンテンツとして現在YouTubeで配信されています。
イベントの準備から突然の中止まで相当なご苦労があったかと思われますが、このように動画で配信して貰えるのは大変ありがたいこと。オリンパス製品ユーザーの1人として、ありがたく動画を拝見しています。
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動画配信のスケジュール、コンテンツは以下のメーカーサイトでご確認ください。「期間限定動画」となっていますが、公開時期については特に明記されていません。過去のCP+ステージのアーカイブなども残っているので、こちらも残る可能性はありますが、早めに見ておいた方が安心でしょう。
OLYMPUS CP+2020 Special Stage|特別イベント|ショールーム/写真教室|オリンパス
一通りの動画を見て、個人的に面白かったものをいくつか紹介します。あくまで筆者の趣味によるセレクトです。さらに動画と併せて、以下の「GLOBAL PRO GALLERY」を参照すると、登壇者によっては高画質な写真を確認できるのでオススメ(というかこのサイト見始めるとかなりハマる)。
GLOBAL PRO GALLERY | OLYMPUS
- 「OM-D 徹底解剖 斎藤巧一郎 × 開発者 クロストーク」
- 「佐藤大史 × 菅原貴徳 OM-Dで撮る世界の生き物たち」
- 「OM-D E-M1 MarkIIIで撮る」日本の自然風景
- 「OM-D E-M1 Mark III で撮る モンゴル」
- 「OM-Dで撮る 鉄道写真2020」
- 今後まだまだ公開予定
- 追記
「OM-D 徹底解剖 斎藤巧一郎 × 開発者 クロストーク」
まずはCP+2020の開催スケジュールのタイミングで発売された(2020年2月28日)最新機種の「OM-D E-M1 Mark III」について。Mark IIからの変化、昨年発売のE-M1Xとの差異、各種新機能についての確認はこの開発者を交えた対談がオススメ。
OM-D E-M1 Mark IIユーザーで現時点でMark IIIを手にしてない筆者は、CP+2020も中止となり、現在は新宿のショールームも閉鎖されているため、未だMark IIIの実機は触れておりませんが、気になる部分についてはある程度この動画で確認ができました。
すぐには必要ない…… と思ってましたが、やはり気になりますね(笑)
「佐藤大史 × 菅原貴徳 OM-Dで撮る世界の生き物たち」
自然写真家である佐藤大史氏(動物・自然風景)と菅原貴徳氏(野鳥・動物)の対談形式で、最新のE-M1 Mark IIIをと中心にOM-Dを使った撮影、写真を紹介する動画。お二方とも日本国内に留まらずアラスカ、北欧、南アメリカ……と世界中のフィールドで撮影をされているので、非常に面白い話を効くことができます。
最初のテーマは「OM-Dで撮る世界の生き物たち 〜身軽に、ほぼのぼのと〜」。確かに動物たちのほのぼのとした姿を撮った写真が紹介されますが、その撮影状況を想像すると全くほのぼのとしていないギャップが面白い(笑) お二方の淡々とした喋りも相まって、生のステージだったら笑いが耐えなかっただろうなぁ……と。
続いてのテーマ「僕たちがOM-Dを使うワケ」では、なかなか壮絶な環境で使われている機材の様子を伺い知ることができます。E-M1X(?)にエビの尻尾が生えた写真には思わず笑ってしまいました。
もちろん、お二方の作品がどれも素晴らしいものばかりで眼福です。
「OM-D E-M1 MarkIIIで撮る」日本の自然風景
風景写真家福田健太郎氏のトークイベント。OM-D E-M1 MarkIIIを使った北海道の自然風景写真が中心。撮影機材、被写体の出会いといった撮影エピソードを紹介しながらのトークですが、「GLOBAL PRO GALLERY」に特設ページがあるので、併せて参照するのがオススメ。
撮影で用いたシステムはOM-D E-M1 MarkIIIとPROレンズ6本、60mmMacroだそうですが、その中から身軽に撮影するための最小限のシステムとして、12-100mmPRO、8mmFisheyePRO、60mmMacroの3本というセットを「風景三兄弟」として紹介されていました。
「OM-D E-M1 Mark III で撮る モンゴル」
写真家清水哲朗氏によるモンゴルをテーマにした撮影と写真を紹介するステージ。やはり最新気であるOM-D E-M1 Mark IIIをメインに使っての手持ちハイレゾや星空AFでの作品も紹介されます(こちらも「GLOBAL PRO GALLERY」で作人が見られます)。個人的に興味深かったのは、寒冷地(氷点下20〜40度!)での撮影時に、バッテリーは複数用意して、体で温めつつローテーションして撮影すると話していた件。私も雪山などでE-M1 Mark IIを使っていますが、決して寒さに強いとは言い難く連続して撮影を続けると急激に残量表示が下がってしまうことがあります。清水氏は少しでも残量目盛りが下がったら、電池交換すると仰ってました。その他にも星空AFの作例として、手持ち4秒/8秒なんてシーンも……。
後半のユキヒョウ撮影に関するトークもとても面白いのでぜひ最後まで見ましょう。
あと、オリンパスの双眼鏡(8x42 PRO)欲しくなりました(笑)
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- 発売日: 2018/11/30
- メディア: エレクトロニクス
「OM-Dで撮る 鉄道写真2020」
鉄道写真家広田泉氏のステージ。私は鉄道写真自体にはあまり興味がないので、一部を拾うような見方をしていましたが(スミマセン)、撮影地について「有名撮影地には拘らず、自分が描いたイメージを現実化させるようにして撮影地を探すといくらでも見つかる」的な話をされていたのが印象深かったです。本当に仰るとおりだと思います。
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- 発売日: 2020/02/28
- メディア: エレクトロニクス
今後まだまだ公開予定
以上、現時点(3月14日)まで公開になっている動画で、私個人が面白かったものです。
今後も昆虫写真家の海野和男氏や、再び菅原貴徳氏のソロでの登壇動画も公開されるようなので、楽しみに待ちたいと思います。
- 今後の配信予定
OLYMPUS CP+2020 Special Stage|特別イベント|ショールーム/写真教室|オリンパス
●3月16日(月)11:00〜
「OM-DとTGシリーズで撮る 昆虫写真の魅力」
出演:写真家 海野 和男 氏●3月17日(火)11:00〜
「OM-Dで撮る 花火写真」
出演:写真家 金武 武 氏●3月17日(火)13:00〜
OM-D E-M1 Mark III 徹底解説
「ライブND が広げるスローシャッターの表現力」
出演:オリンパス開発担当者●3月18日(水)11:00〜
「OM-Dで撮る ポートレート」
出演:写真家 桃井 一至 氏●3月19日(木)11:00〜
中藤毅彦 × コムロミホ 「この時代のスナップを考える」
出演:写真家 中藤毅彦 氏、写真家 コムロミホ 氏●3月20日(金)11:00〜
「OM-Dで写す 鳥たちの暮らし」 〜ペルーを旅して〜
出演:写真家 菅原 貴徳 氏●3月24日(火)13:00〜
OM-D E-M1 Mark III 徹底解説
「OM-Dが広げる 星空AF の可能性」
出演:オリンパス開発担当者今後の動画配信コンテンツ(出演者 五十音順)
■「PENで撮る 長野・松本 レトロかわいい旅さんぽ」
出演:写真家 川野 恭子 氏■「OM-D E-M1Xで撮る スポーツ写真」
出演:写真家 小城 崇史 氏■「OM-D E-M5 MarkIIIで撮る 山の風景」
出演:写真家 秦 達夫 氏■「OM-Dで撮る ふんわりかわいいお花写真」
出演:写真家 むらい さち 氏■「OM-Dで撮る 鉄道写真」 〜描く鉄道〜
出演:写真家 山下 大祐 氏■「PENで楽しむ ちょっとお洒
さらにオリンパス以外のメーカーのステージ配信などについてはこちらでご確認ください(既に公開が終了してしまったものもありますが)。
camera10.me
追記
「OM-DとTGシリーズで撮る 昆虫写真の魅力」
昆虫写真家の大御所、海野和男氏のトークイベント。マイペースなトークに少々危なっかしさも感じさせつつ(使用カメラの説明を間違えて進むこと度々)、プロキャプチャー、手持ちハイレゾ、深度合成といった機能を使いこなし、複雑な虫の名前がスラスラと出てくる所はさすがのベテラン(勝手なイメージですが、アシスタント等に頼らずにご自身で使いこなしていそう)。
コンデジのTG-6がかなりの気に入られてる様子で、もしマクロが苦手ならマクロレンズを持っていても騙されたと思ってTG-6を使ってみて欲しいとのこと。うーん、TG-5を使いこなしてると言えないけど、TG-6が欲しくなってしまう(笑)
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- メディア: エレクトロニクス
「OM-Dで撮る 花火写真」
花火写真家 金武武氏による、OM-Dを使った花火撮影の解説。まるでテレビショッピングを思わせるオリンパス&OM-D推し推しのトークスタイルに最初は少々驚きましたが、花火毎の撮影方法が惜しみなく解説されていて、思い切り勉強になりました。私が毎回真っ白にしてしまいがちなスターマインの撮影方法解説は最大の収穫です。冬は空気が澄んでいて、人混みもなく花火が撮りやすいにはなるほど。