1996年のエベレスト大量遭難事故を描いた映画が来月公開


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来月11月6日に公開となる映画「エベレスト 3D」について。
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1996年にエベレストで起こった2つの商業登山隊(公募登山隊)の遭難事故を題材にした映画「エベレスト 3D」が来月公開となります。everestmovie.jp

この事故については、日本人の女性登山家難波康子氏が登頂を果たした後に亡くなったことで、国内でも大きく報じられたことが記憶に残っています。
また、事故後に発表された当事者たちによる書籍では、アドベンチャー・コンサルタンツ隊の顧客でありジャーナリストのジョン・クラカワー氏と、マウンテン・マッドネス隊のガイドだったアナトリ・ブクレーエフ氏双方の主張が大きく食い違っていたということもありました(別隊、そして顧客とガイドという立場による主張が異なるのは当たり前でもあるのですが)。
予告映像やキャストの順番などを見るとアドベンチャー・コンサルタンツ隊の隊長であるロブ・ホール、マウンテン・マッドネス隊の隊長スコット・フィッシャー(どちらも事故で死亡)、そして助からないと見捨てられたものの奇跡の生還を果たしたベック・ウェザーズあたりに大きくスポットが当たっているようです。
個人的にも非常に気になる映画ですので、公開されたらぜひ見に行こうと思います。

しかし、これだけの大作の後となると、同じエベレスト登山を描いた邦画「エヴェレスト 神々の山嶺」にもプレッシャーがかかりそうですが、こちらは人間ドラマや歴史ロマンの要素も強い完全なるフィクション(とはいえ実在の登山家をモデルに描かれた登場人物が登場しますが)。我々のような一般人では実際に目にすることは不可能なエベレスト登山を、どのようなリアリティで見せてくれるのか?どちらの作品にも期待しながら公開を待ちたいと思います。cyclestyle.net
cinema.pia.co.jp
www.famitsu.com

エベレスト大量遭難事故関連の書籍

1996年の事故について、私が読んだことのある記録は以下の4冊です。

マウンテン・マッドネス隊のガイドを務め、そのガイドとしての責務について事後に批判の対象となったアナトリ・ブクレーエフによる(G.ウェストン・デウォルトとの共著)「デス・ゾーン8848M:エヴェレスト大量遭難の真実」。ちなみにブクレーエフ氏は87年にアンナプルナで遭難死しています。

デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実

デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実

アナトリを自信の著書で強く批判した、アドベンチャー・コンサルタンツ隊の顧客であったアウトドアライターのジョン・クラカワーによる「空へ」。

空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)

空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)

そして、クラカワー同様にアドベンチャー・コンサルタンツ隊の顧客であり、7800m台に置き去りにされながらも、奇跡の生還を果たしたベック・ウェザーズによる「死者として残されて:エヴェレスト零下51度からの生還」。

死者として残されて―エヴェレスト零下51度からの生還 (海外ヒューマン・アドベンチャー・シリーズ)

死者として残されて―エヴェレスト零下51度からの生還 (海外ヒューマン・アドベンチャー・シリーズ)

極限状態から生還した彼等が語るエピソードは三者三様でそれぞれに食い違いも見られるものの、未曾有の遭難事故について多角的に読むことができる興味深い書籍だと言えるでしょう。

また、アドベンチャー・コンサルタンツ隊の顧客であり、日本人2人目の女性エベレスト登頂者(そしてセブンサミッター)となりながらも、下山中に還らぬ人となった難波康子氏についての記述は、こちらの本に記されています。

エヴェレストの女たち

エヴェレストの女たち

その他、私は未見ですがベック・ウェザーズの救出に関わったIMAX隊(映画の撮影隊)による、映像作品が作られています(事故記録ではないようですけども)。

Imax / Everest [DVD] [Import]

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