映画「エベレスト3D」を見てきた


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昨日、TOHOシネマズのレイトショーで「エベレスト3D」を見てきました。本作品の題材となっている1996年のエベレスト大量遭難事故については、過去関連書籍を何冊か読んでいたこともあって、実際のドキュメンタリーを見ているかのリアリティを感じながら、その映像に引き込まれていきました。everestmovie.jp
この年のエベレストベースキャンプに集まった登山隊については、各隊の人間関係だったり、参加者たちの振る舞いについても色々と取り沙汰されましたし、事故後の生還者達の主張が一部批判合戦のようになっていた事実があります。しかし、本作においてその辺りは極力抑え気味に描かれ、特定の人物を必要以上に否定的に捉えることはせず、また一方で英雄視するような表現も避けていたように感じられました。
実際、当事者の多くが命を落としていることもあり、その時エベレストの8000m台で起こったことの全ては明らかにならないのですし…。

デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実

デス・ゾーン8848M―エヴェレスト大量遭難の真実

映画ではエベレストガイド登山の先駆けである、アドベンチャー・コンサルタンツ社の隊長ロブ・ホールを中心に話が進んでいきます。顧客たちに親切で真面目なロブに対して、もう1つの大きな公募登山隊であるマウンテン・マッドネス隊隊長のスコット・フィッシャーをお調子者のヒッピー風(まるでマイク・ポートノイみたいな!)に描いていたのは個人的にやや引っかかりましたが、結果的にMM隊は隊長のスコットを失ったものの、その他の顧客たちはガイドの働きもあり無事生還を果たしています。
空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)

空へ―「悪夢のエヴェレスト」1996年5月10日 (ヤマケイ文庫)

そのMM隊のガイド、アナトリ・ブクレーエフ。そしてアナトリの行動を自身の著書で非難したジャーナリストのジョン・クラカワーの両名の著書には、それぞれ主張に食い違いが見られたものの、映画ではどちらの著書からも読み取れる事実(と思われる部分)のみをピックアップしていたように思えます。

映画ではロブや奇跡の生還を果たしたベック・ウェザーズの家族愛にも焦点が当てられていますが、あくまで実際に起こった事故の記録として、山の恐ろしさや、極限状況における人間の無力さを残酷なまでに描いた作品です。

生還

生還

  • 作者: ベック・ウェザーズ,ステファン・G・ミショー,山本光伸
  • 出版社/メーカー: K&Bパブリッシャーズ
  • 発売日: 2015/10/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ちなみに、気のせいかもしれませんが作中で最後の頂上アタックにでる辺りから、映画館内の冷房が強くなっていたのは、上映の演出の一部だったのでしょうか?(かなり寒かった)
肝心の「3D」に関しては、作品の性格上3Dである必要はそこまで感じさせませんでしたが、現地ロケと思われる立体感のある空撮などはリアリティの演出に一役買っていましたし、冒頭におけるエベレスト街道の吊り橋シーンなどは3Dならではの映像だったと思います。yamacamera.hatenablog.jp