少し前から噂のあったオリンパスのミラーレスカメラPENシリーズの最新モデル「PEN-F」が発表となりました。これまでのE-P/E-PL/E-PMの流れとは違う新たなラインであり、デジタルPENシリーズのフラッグシップにあたる機種になるようです。
OLYMPUS PEN-F | PEN | オリンパス
かつて同社が製造していたフィルムカメラ「ペンF」直系のモデル名であり、デザイン名においてもかなりそのエッセンスは受け継がれているようです。
PENシリーズでは初のEVFを内蔵し、パナソニックGX8に続いてオリンパスでは初となるマイクロフォーサーズの20M機となりました。OM-D E-M5 Mark IIで採用されたハイレゾショットも搭載された、正にPEN最高機種。一方で像面位相差AFや防塵防滴などは搭載されず、この辺りはOM-Dのラインとの棲み分けを明確にしたということでしょうか。
PEN-Fを現状最も安く手に入れる方法などは、メインブログの方で記事にしてみました。その他、オリンパスからいくつかのキャンペーンが発表されています。
moognyk.hateblo.jp
さて、今回もオリンパスユーザーにはお馴染み(?)のブロガーRobin Wong氏によるPEN-Fのレビューが早速氏のブログに掲載されているようです。
Olympus PEN-F Review Part 1(simplyROBIN)
Robin Wong: Olympus PEN-F Review Part 1
冒頭でも触れられている通り、現在はオリンパスマレーシアの従業員であるRobin氏ですが、露出補正ダイヤルの固さや、フロントノブの位置の悪さ(撮影時に指が触れてしまう)など、ネガティブな印象についても隠すことなく記載されています。
記事中ではPEN-Fが吐き出す絵については、現行OM-Dからの差はごくわずかとしつつ(画像処理エンジンはTruePic VIIのままですし)も、新型の20Mセンサーは概ね良好な性能を有しているようです。気になるダイナミックレンジの向上などについては、期待を含ませつつも明言は避けているようにも感じました。
フォーサーズという小型のセンサーにおいて、画素数が上がることはすなわち画素ピッチが下がることとなり、高感度性能にも影響するのでは?というのがひとつの懸念です。しかしながら、Robin氏の作例を見る限りは、高ISO撮影において描写が落ちているようには見られません。また16Mセンサー機であるE-M10 markIIとの比較においても、高感度ノイズはほぼ同レベルに収まっているように見えますし、むしろISO6400以上はノイズが抑えられているようにすら感じられました。
Olympus M.Zuiko 300mm F4 IS PRO Lens Review(simplyROBIN)
Robin Wong: Olympus M.Zuiko 300mm F4 IS PRO Lens Review
同じくRobin氏のブログには、こちらも先日発売となったばかりのオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」のレンズレビューが掲載されています。
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それにしても毎度のことRobin氏による作例はその技術の高さ故、どのような機材を使用しても、一定以上のレベルの作品に仕上がってしまうようです。数値だけでは分かりづらい機材のスペックを、視覚的に見せてくれるという点では非常にありがたいものの、我々素人に簡単に再現できる作品でないことも忘れずに認識しておきたい所ではあります。
OLYMPUS ミラーレス一眼 PEN-F Body SLV
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